タイトル未定Z

色々趣味だの何だの語りかけます。

第84回:イース(その1)
オールドゲーム攻略

084_イース_001


イース
リリース1987/06
メーカー日本ファルコム
プラットフォームPC-88
ジャンルARPG


 日本ファルコムから出た、いわゆるドラゴンスレイヤーシリーズではない、全然別路線のアクションRPG。
 当時のファルコムと言えばやはり、ザナドゥなどのドラゴンスレイヤーが看板タイトルで、このイースは、言ってみれば傍流ではあった。ただ、会社としてはかなり力を入れた作品だったようだ。その頃の雑誌広告では、結構サプライズな感じで、唐突にイメージイラストとテキストだけの広告をいくつも載せた。画面写真が無かったので、「どんなゲームなんだろう」とみんな思ったはずだ。
 そのテキストの内容は、要約すると、「今までのRPGは結構難しかったけど、それって本質じゃないよね」という話だ。最終的に、画面写真込みのちゃんとした広告が載った時には、そのキャッチコピーは「今、RPGは優しさの時代へ」というものになった。
 個人的には、「良く言うよ」とは思った。その時、ザナドゥやロマンシアで、アクションRPGの難易度を引き上げていたのはあんたの所の会社じゃないか、と。ただ、このイースがドラゴンスレイヤーシリーズでないという事は、別のチーム、つまり木屋さん以外のチームが作っているわけで、当時社内に複数の考え方があったというだけかも知れない(実際、それなりに確執があったようだ)。

 ゲーム内容は、見下ろし型のアクションRPGで、戦闘はただ体当たりをするだけという、カレイジアスペルセウスやハイドライドでもおなじみの、古き良き時代の作法に従っている。魔法のような特殊攻撃手段も一切無し。非常にシンプルだ。
 実際のところ、「優しさ」みたいなのはそこに表れているのかな…と思う。別に謎解きが他RPGに比べて特別に簡単だったわけでもないし…。

 ま、そのへんも含めて、実際どうだったのか、紹介していきたいと思う。



084_イース_002

 ゲームをスタートすると、特に名前入力やパラメータ振りなども一切なく、ミネアの町というところに放り出される。
 名前入力が無いので、このキャラには最初から名前がついており、アドルと呼ばれている。以後、この赤毛のキャラが、シリーズの主人公となる。


084_イース_003

 結構町は広くて、店や歩いている人なども多く、様々な話が聞ける。
 ただ、その「話しかける」というのがわりと面倒で。ハイドライドIIと同じく、「歩いているキャラの正面からぶつかる」のが話しかけるという方法なのだが、またキャラがチョコマカ動き回るので、正面に回るのが非常に大変で…。
 とは言え助かる事に、シナリオに関わる主要なNPCは、じっと止まっているので、だいぶ楽だ。例えばこの画面に出ている、詩人のレアも、その一人だ。

 彼女は、銀のハーモニカを盗賊に奪われたらしいが、その他の町の人の話を色々聞くと、どうも銀製品が色々盗まれているらしい、という事が判明する。


084_イース_004

 RPGらしく、武器や防具のお店があるので、手持ちのお金で若干装備を揃える。


084_イース_005

 いったん、一番安い剣と盾を購入したので、インベントリ画面で装備して、いよいよ町の外に出る。


084_イース_006

 これが、ミネアの町の北の門から出たところにある草原。
 古代祐三(YK-2)さんの手がける、有名な曲が流れる。

 この草原を敵がうろついているから、プチプチ倒して、まずは経験値やお金を稼ぐ。

 で、イースの戦闘は、ちょっと特徴がある。
 最初に書いた通り、基本は体当たりで敵を倒す。カーソルキーをどちらかの方向に倒さないと攻撃判定が発生しないので、基本移動をし続けて敵を倒す。
 そして、イースの代名詞とも言える、「半キャラずらし」という技があって、例えば上の画面ではそれを行おうとしている。
 主人公は、体当たりをする事によって敵に攻撃をするが、同じく敵も体当たりでこちらを攻撃してくるので、正面同士でぶつかると、結構消耗戦になる。
 ところが、上の画面のように、敵キャラに対して半キャラ分当たるように攻撃をすると、こちらの攻撃は当たるが、向こうの攻撃は当たらなくなる。敵キャラは、ズレ無しで体当たりをしないとこちらを攻撃できないようだ。
 これをうまく利用すると、ノーダメージで倒せる。なので、基本的にはザコ戦は全ての場面で半キャラずらしを狙っていく。

 もし体力が減った場合は、じっとしていると自然と回復していく。ハイドライド方式だ。


084_イース_007

 さて、レベルアップもして、装備もちょっと揃ったので、次の目的地に向かいたい。
 ミネアの町にいる、占い師サラに話しかけると、この作品の軸となる、「イースの本」の存在に触れる。その本が、山の神殿にあるから、取ってきて欲しい、と言うのだ。

 どうやら、このゲームのタイトルにもある「イース」とは、大昔にあった古代王国の名前のようで、今では滅びているらしい。そして、その古代王国の文献がいくつか残っており、イースの本と言っているのがそれだ。サラはどうやらそれが欲しいようだ。


084_イース_008

 そこでまず、ミネアの町から東の方にある、ゼピック村に向かう。

 草原を進んでいくのだが、途中このような変な形をした気になる木が生えている。
 これは「ロダの木」と呼ばれるもので、後で物語に関わってくる。


084_イース_009

 ゼピック村で村長に話しかけると、「銀の鈴が盗まれたから取り戻して欲しい」とか言い出す。
 別に…鈴とかどうでもええやろ…とは思うが、なんか重要なんだろうね。きっと。


084_イース_010

 仕方ないので、盗賊のアジトに行く事にする。
 村の北の山道を登ると、まず神殿が見えてくる。これが、サラの言っていた山の神殿なのだが、いったんまずはここはスルーして、その先にある盗賊のアジトに行く。


084_イース_011

 たどり着くと、親分のゴーバンは、「自分たちは盗んでいない。むしろ自分たちも銀製品を盗まれている」などという情けない事を言いだす。
 という事で、盗賊以外に、何やら銀製品にやたら固執する奴がいる、という事が分かる。


084_イース_012

 ま、事情は分かったので、いよいよ山の神殿に挑む。

 最初のフロアにある、このいくつか並んでいる像の一つが、奥への入口となっている。


084_イース_013

 神殿の最初のフロアを進めていると、もうそこにボスがいたりする。
 なんか魔法使い的な奴で、こいつ自体は消えたり現れたりするだけだけど、横から火柱が出てくるから、それに当たると痛い、みたいな敵だ。

 で、ちょっと戦ってみたのだが、なんかダメージを与えられない。敵に体当たりしても、カキンみたいな音がして、ノーダメージだ。
 なんかやり方が悪いのかなと思って色々やってみたけど、どうにもならない。


084_イース_014

 で、そもそも主人公が弱すぎてダメージを与えられていないのでは、という結論にたどり着いた。ここまでさほど戦闘とかしてこなったからね。

 仕方なく、神殿の入り口くらいのところで、ザコ敵と戦って経験値を稼ぐ。


084_イース_015

 何度か下山して、装備も買って、レベルも4に上がった。
 そうすると、もうこのへんのザコとかは、ちょっと攻撃するだけで瞬殺できるようになる。

 このへんが、イースならではのゲーム性だと思うんだよね。
 普通のRPGって、ウィザードリィの昔から、今に至るまで、あんまりそういう風には出来ていない。レベルが1上がったくらいでは、「ちょっと強くなったかな」くらいで、2とか3とか上がって初めて、それまで戦っていた地域の敵が「あれ、弱い?」と感じるようになる。
 この、ジワジワ強くなる感が、RPGの良いところでもあり、好まれている部分でもあるかな、と思う。
 ただ、イースはそこが極端で、レベルが1上がるとか、装備がちょっと良くなる事で、劇的に強くなり、それまで苦戦していた敵がただのカモになる。つまりわりとお手軽に、成長実感が味わえる。
 この極端なUXが、イースっぽさではないだろうか。


084_イース_016

 その状態でもう一度ボスに挑んだところ、無事ダメージを与える事ができた。という事はつまり、最初に戦った時は、やはりこちらの攻撃力が低くて、全くダメージを与えられていなかった、という事になる。


084_イース_017

 ボスを倒すと、神殿の更に奥に行く事ができる。
 ここからが本格的な探索の始まりだ。


084_イース_018

 神殿の中は結構広く、あちこちに宝箱がある。

 その中には、このように鍵がかかっている物もある。その鍵自体もこの神殿にあるので、探してまた戻ってこないといけない。


084_イース_019

 宝箱の一つには、ゼピック村の村長が探していた、銀の鈴もあった。
 これが無いとそんなに困るのかねえ…。


084_イース_020

 更に、神殿の奥の牢屋は、唐突に女の子がいたりする。
 名前はフィーナで、どうやらずっと前から捕まっているらしい。が、なんか記憶がないようだ。

 話しかけると、逃がしてあげることになる。


084_イース_021

 なんかこの神殿にはやたら宝箱があって、本当に色々手に入る。あんまりマップの広くないゲームなので、ゲーム内のアイテムのうち1/3くらいはこの神殿にあるんじゃないかな。

 このリングメイルもそれ。
 これ、最初「リングメイル」って聞いた時、輪っかが連なった鎧で、いわゆる防具の一種だと思ったのよ。でも実際にはこれ指輪というカテゴリのアイテムになる。なんでこの名前で指輪扱いやねん…ってちょっと突っ込んだわ。

 (続く)

  1. 2017/11/09(木) 23:00:00|
  2. オールドゲーム攻略
  3. |
  4. | トラックバック:0
  5. | コメント:2
<<第84回:イース(その2) | ホーム | 第83回:ドラゴンスピリット(その2)>>

コメント

PCエンジンでやりましたがどこが易しいんでしょうね
クリアしましたが僕には難し過ぎました
易し過ぎですがシリーズでは5が好きですね、ドット絵が美しいです


  1. 2022/12/18(日) 03:13:11 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]
>上の方
コメントありがとうございます。

多分、当時のPC-88などで出たRPGと比べて易しいくらいの話で、今やると普通にレベル上げとか必要だし、後半はテクニックだけで切り抜けないといけないし、そんなに簡単とは言えないゲームですよね。
  1. 2022/12/18(日) 22:38:11 |
  2. URL |
  3. TOM(管理人) #Ohl5bwZ2
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
https://untitledz.blog.fc2.com/tb.php/399-98e1950d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Author:サイバーTOM
日記とか、ゲームとか、スポーツとか、漫画とか、映画とか、色々レビューとか…。とにかく駄文を書き並べます。


▼こちらで更新情報流しています!
Twitter:
https://twitter.com/untitledz_blog

FC2カウンター

まとめ

・オールドゲーム攻略まとめ

最新記事

最新コメント

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カテゴリ

未分類 (0)
デジカメ話 (193)
オールドゲーム攻略 (593)
旅行 (58)
日記 (8)
スポーツ (3)
ゲーム (8)
映画 (1)
雑想 (3)
告知 (5)

タグ

C-2020Z DMC-LX3 DSC-RX100 DP1Merrill E-PM1 X-E1 

カレンダー

11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

カテゴリ別記事一覧

月別アーカイブ