タイトル未定Z

色々趣味だの何だの語りかけます。

第77回:ドラゴンクエストII(その6)
オールドゲーム攻略

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 ドラクエ2攻略第6回。

 ドラクエ2は、一般的にはバランスが悪い、と言われている。ディレクターを務めた中村光一なども、ゲームの規模のわりに開発期間が極端に短く、十分な調整期間が取れなかった、と言っているようだ。

 そのバランスの悪さの一つは、謎解きの部分だ。
 実際、シリーズ全体で見た時に、分かり辛い・難しい謎があるように思う。堀井雄二も、手違いでヒントを入れられなかったところもある、などと言っている。
 それから、この前も書いたように、例えばベラヌールに行くのはいつが適切なのかなど、攻略の順序が自由なために、中盤は難易度が上がってしまっている部分があった。適切な順番で行かないと、敵がとても強かったり、武器や防具の価格が見合わなかったりして、手詰まりになってしまう事もある。

 最もバランスの悪さが顕著に出るのが、戦闘というか、経験値稼ぎの部分だろう。
 例えば、ロンダルキアの洞窟などは非常に難しいので、その前にパーティを強くしておきたいのだが、適切な稼ぎ場所というのがあまりない。どこも同じくらい強い、みたいな。後の作品だと、そういうところにはメタルスライムやはぐれメタルなど、おいしい敵がいて、稼ぎに適していたりするのだけど、このゲームのメタルは大した経験値は無い。
 他にも、呪文もいきなり強いのを覚えたり、しばらく覚えなかったりと波があるし、またローレシア/サマルトリア/ムーンブルクの3人に関しても、強さが均一じゃない。

 つまり、一言で言うと、全部に波があるという話で、シリーズの他の作品に比べてもその波は荒い。例えば次のドラクエ3などでは、呪文の強さももっとなだらかに上がっていく。
 ただ、私自身は、このような「波」には肯定的で、私は現役時代プレイしていて、それほどバランスが悪いとは感じなかった。むしろ、うまく作ってある、と感じていた。
 例えば、呪文のバランスについても、波があるおかげで、特定の呪文を覚える事で、急に楽になる感覚が得られる。敵との戦闘や経験値とのバランスも、その波があるからこそ、苦しいところを乗り越えた時の気持ち良さがある。
 あまりにもバランスが取れていて、波がなだらかだと、自然に進められる代わりに、そういった「気持ち良さ」がないんだよね。だから、粗削りだからこその、ゲームとしての楽しさがあったように思う。

 そういう、長いトンネルを抜けた時の気持ち良さ、というのを文字通り今回味わったりする。



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 さて、前回、ロンダルキアの洞窟に入り、そこにある3つの宝物、命の紋章・ロトのよろい・いなずまのけんを手に入れた。

 これで紋章が5つ集まったので、いいものに交換しにいこう。


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 海の真ん中にあるほこらに入ると、なんか声が聞こえてきて、紋章と引き換えに「ルビスのまもり」をくれる。

 この、精霊ルビスについては、その正体がなんなのかとか全然説明がないんだよね。神様的なもの?


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 そしてもう一度ロンダルキアの洞窟に行く。
 ここの洞窟の最終目的は、「トンネルを抜けてロンダルキア台地に到着する」というものだ。そう、ここは他のダンジョンと違って、出入り口が二つあり、いわゆるトンネルの形をしている。

 が、いったんそこを抜ける前に、この洞窟でレベルを上げる。


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 この3Fあたりだと、はぐれメタルも出るし、エリア切り替えを利用すると比較的すぐ敵とエンカウントできるので、ちょうど良い。
 もうはぐれメタルに17もダメージを与えられるようになったので、2ターンもってくれれば倒せる。

 目標は、サマルトリアの王子が「ザラキ」という呪文を覚えるLv23だ。


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 そして、ザラキを覚えた。
 この呪文は、1グループに対する攻撃呪文で、その効果は「確率で即死」だ。
 あまりにも強いので、効かない・効きづらい敵が多いのだが、効く敵が分かってさえいればなかなか強い。


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 目的は達成したので、いよいよロンダルキア到達に向けて進む。

 上の方の階は敵も強い。前作で出てきたドラゴンも出るし。
 このメイジバピラスという敵は、実は「ふしぎなぼうし」を落とす。呪文の消費MPを減らすという、神性能を持つ頭装備だ。そもそも、ムーンブルクの王女なんかはそれ以外の頭装備をつけられないので、つけられるだけでも価値がある。
 残念ながら、今回の攻略では手に入っていない。


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 最後の6Fもいやらしい。
 細かいエリアに分かれており、複数の通路がある。間違った方を選ぶと戻されたりする。

 もちろん、私は全部正解を知った上で進めたけど。昔は記憶で頑張ったなー。


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 そして!
 いよいよこの長かったロンダルキアの洞窟攻略も、終わりの階が見えてきた。

 いやー、私は今回マップを見ながらやっているからいいけど、そうじゃないと辛いよ。
 B1から6Fの7階構造で、落とし穴も大量にある。特に1Fから落ちると、くさったしたいだらけのB1を歩いて戻らないといけない。他にも、無限回廊や、二択地獄など、とにかく辛い仕掛けがある。その上、敵も強く、下手をすると全滅する。

 そんな旅も、もう終わりが見えた。


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 洞窟から出ると、いよいよロンダルキア台地だ。

 いやー、初めてここにたどりついたら、みんな感動すると思うんだよね。
 ロンダルキア台地って、説明書にあるマップには書いてあるけど、周囲を山に囲まれていて、外から中の様子が全く分からない。
 中はどうなっているんだろう、ってずっと思っていたのが、着いてみると、他のどこにも(前作にも)なかった、白い雪原のような地形。その目新しさに驚く。
 そして当たり前なんだけど、ここにたどり着いた時に、3人パーティだと、地上3人の時の曲(果てしなき世界)が流れる。別にこの事自体は、普通にローレシアとかを歩いていても同じなんだけど、ロンダルキア洞窟攻略でずーっと洞窟の曲を聴き続けて、ようやくここにたどり着いて普通の地上の曲を聞いた時の、安心感と言うか懐かしさというか、それはもう当時は筆舌に尽くしがたいものだった。
 ほんと、これはリアルタイムでプレイしていた人はみんな感じていたんじゃないかな、と思う。


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 が、ロンダルキア台地にたどり着いても、また油断してはいけない。
 重要なのは、セーブする(復活の呪文を聞く)事だ。セーブさえしておけば、復活できるし、そこにルーラもできる。もしその前に全滅したら、最後にセーブした地点に戻され、もう一度ロンダルキアの洞窟を最初からくぐり直しなのだ。

 そしてロンダルキアに出てくる敵は強い。下手をするとザラキ一発で全滅する時もある。
 ただ、このサイクロプスは、カモと言える。こいつはザラキが効きやすいのだ。このサイクロプスで稼ぐために、ザラキを覚えるくらいまでレベルを上げたというわけだ。

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 この上に見えているほこらが、セーブポイント。
 あとちょっと進めば、セーブできる!

 ただ、ここで注意。
 ロンダルキアは、南半分と北半分で、モンスターの分布が違う。南半分ですでに結構強いが、北半分は更に凶悪な敵が出てくる。このくらいのレベルだと全滅を食らってもおかしくない。
 そして、このエリアには南から入ってくるんだけど、ほこらのある位置は、若干北半分に入っている。なので、ほこらにたどり着くまでのそのわずかな距離で、北側の敵が出る事もありうる。その時は…神よ! 生まれて初めてあなたに祈ります。


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 ようやくたどり着く。
 ま、これも、私はもうすでに分かっているからいいけど、最初にプレイした時は、「どこで復活の呪文聞けるんだよ…」と超絶ドキドキしながら進んだよ。

 上の神父さんは、復活の呪文を教えてくれると同時に、HP/MPを全員全快にしてくれる、素晴らしい高性能神父さんだ。
 そして下にある旅の扉は、ロンダルキア南のエリアに繋がっており、そこから更にベラヌールに飛べるようになっている。一度復活の呪文を聞いてしまえば、そこにルーラできるので、何か買い物とかしたくなったら下界に戻って良い(間違っても下界で復活の呪文を聞かないこと!)


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 さて、ここからはレベル上げ。
 先ほども書いた通り、サイクロプスにザラキがやたら効くので、それで稼ぐ。ロンダルキア内部よりずっと経験値効率が良い。

 また、ほこらも近いし、ただでいくらでも全快させてくれるので、少しでも減ったなーと思ったらルーラで戻っていい。そこから稼ぎ場所に移動するのもすぐだし、躊躇する必要はない。


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 そうこうしているうちに、サマルトリアの王子が全ての呪文を覚えた。移動時の呪文はザオリク、戦闘時の呪文はメガンテが最後に覚えた呪文だ。

 ザオリクは、死んだ味方を復活させる呪文。ただし、2におけるザオリクは、戦闘時の呪文ではないので、戦闘が終わらないとよみがえらせる事はできない。そして、サマルトリアの王子しか覚えないので、彼が死んだらピンチだ。
 メガンテは、自分自身の死と同時に敵全体に壊滅的なダメージを与えるという呪文。強いんだけど…使いどころがない。


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 という事で、そろそろ北半分に挑んでいく。

 ブリザードは、フレイムの上位種で、こいつらはザラキを使ってくる。大変怖い。
 このゲームでは、死ぬと文字の色が赤くなる。で、ザラキを使った時、先頭のローレシアの王子が死ぬと、「ザラキをつかった」というメッセージの時点でもうすでに赤くなる。そのあと、誰それが死んだと書かれる。要は文字が赤くなるのが早いんだけど、それがまた逆に怖くてねえ。

 アークデーモンも、雑魚の中では最強レベル。2回攻撃、イオナズンなどを使ってくる。
 このモンスターは、なんつーんだろうね。牛のような顔をしているのかな。大きな鼻で。が、昔の私は、この鼻の黒い部分を口だと思っていて(つまり鼻はないものだと思ってた)、なんか変な顔してんな…とか思っていた。


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 このデビルロードも怖い。
 こいつは先ほど書いた、自爆呪文のメガンテを使ってくる。メガンテを撃たれたら大体全滅だと思っていい。

 怖すぎるんだけど、メガンテはどうも自分が死にかけている時に使うようなので、中途半端なHPで敵を残さないように、一匹ずつ倒していくのが重要だ。


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 そんな事をしていると、サイクロプスの上位種であるギガンテスから、最強の武器「はかいのつるぎ」を手に入れた。

 これは、今回から実装された、呪い装備の一つだ。
 この2では、「はかいのつるぎ」「あくまのよろい」「しにがみのたて」「あくまのしっぽ」と、4種類の呪い装備がある。「あくまのしっぽ」はただの呪われるだけのアクセサリだが、残りの3つは、それぞれのカテゴリで最強の装備となっている。そのかわり装備すると呪われて、普通には外せなくなるし、戦闘中に行動不能になるなど、様々なデメリットがある。一般的には使わないだろう。


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 が、当時から有名だった裏技を使うために、意図的にはかいのつるぎを持っておく。

 そしてここは最終目的地、ハーゴンの城だ。
 例のロンダルキアのほこらから、ぐるっと回る形で西に行くとある。


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 ところが、入ってみると、中は完全にローレシアのお城となっている。
 ちゃんと町の人もいるし、買い物等もできたりする。最初は「なんだこれ?」って思うのではないか。

 実は、これはハーゴンの見せている幻で、ここで買い物だのなんだのをしても、城の外に出るとすっかり戻っている。この幻を破らないと、先に進めない、という仕掛けだ。
 プログラム的な話で言えば、いったん入る時の状態を記録しておいて、ローレシア城のマップデータに飛ばし、外に出る時に最初に記録した状態に戻しているのだろう。

 ところが、この状態を戻すロジックに不具合があるので、それを利用する。


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 具体的には、このように、はやぶさのけんを装備したままハーゴン城に入る。
 で、中ではかいのつるぎを装備する。当然呪われる。

 その後、ハーゴン城から出ると、例のロジックで元に戻るので、ローレシアの王子ははやぶさのけんを装備し、呪われていない状態になる。
 ところが、この時「攻撃力」は戻らないのだ。どういう事かと言うと、この技を使って外に出た時のローレシアの王子は、はかいのつるぎの攻撃力を維持したまま、はやぶさのけんによる2回攻撃が可能と言う、チート的な能力を持つようになるのだ。
 元々、剣としてはクソ弱いけど、2回攻撃ができるというはやぶさのけんの特性が、最強の攻撃力x2回に変化するので、相当楽になる。

 また、ローレシアの王子ほどの効果ではないが、サマルトリアの王子も、はかいのつるぎ×はやぶさのけんと同じように、てつのやり×はやぶさのけんという重ね持ちも可能だ。


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 ただ、この技も欠点はある。
 復活の呪文を使って翌日プレイする時に戻ってしまうのは、まあ当たり前だとして、実はレベルアップした時もこの状態は解除されてしまう。どうも、レベルアップ時に、攻撃力が再計算されるようだ。従って、ただのはやぶさのけんになってしまう。
 それがあるので、この技を使うようになったら、必然的にハーゴン城の近くでレベル上げをするようになる。もしレベルが上がったら、またハーゴン城に入って重ね持ち状態にする。

 そんなこんなをしているうちに、あきなも最強の攻撃時呪文、パルプンテを覚えた。
 これは、「何が起きるか分からない」という不思議な呪文で、味方の体力が全快したり、敵にザラキをかけたり、ランダムな効果が生まれる。基本、マイナスの効果はないんだけどね。
 こういう遊び心みたいなのが入ってるのも、ゲーム全体が進歩したなあと感じさせる部分ではある。


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 一応、パルプンテを覚えたあたりで、ラスボスを倒せるような力はついている。
 ただ、私はもう少しだけレベルを上げた。

 その後、準備を整えて、改めてラスボス攻略に挑む。
 道中、時々このように、ヒババンゴとかくびかりぞくとか、テパ近辺の敵が現れる事がある。どうも、ロンダルキア北部の敵分布マップに、一部テパのものが食い込んでいるようだ。
 なんかこう、アークデーモンとかデビルロードとか出てきまくる中での場違い感が凄くて、30年前も「お前場違いだろwww」って笑ってたなあ。


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 ハーゴンの城に入り、今度は幻を破るために、ルビスのまもりを使う。

 そう、竜王のひ孫が言っていたのはこれで、このためにルビスのまもりが必要だったのだ。そしてそれを手に入れるために、ゲーム中盤の各地で紋章を集めていた。きちんと繋がっているんだね。


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 そうすると、幻が解け、真の状態が姿を現す。
 一見ローレシアのお城っぽいが、町民だと思っていたのは、ムーンブルクで見たような人魂だった。

 上の悪魔に話しかけると戦闘になるが、こいつらはザコだ。


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 玉座の後ろに通路があり(このへんは前作に似ているね)、そこから北に進むと、このような十字架の描かれた広間に出る。

 この中央でじゃしんのぞうを使うと、ハーゴンの城2Fに上がれる。
 ここからが、本当のラストダンジョンだ。

 次回、最終回。

 (続く)

  1. 2016/11/30(水) 23:00:00|
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