
ザナドゥ |
リリース | 1985/10 |
メーカー | 日本ファルコム |
プラットフォーム | PC88 |
ジャンル | ARPG |
前回のスーパーマリオから3か月。大変長らくお待たせしましたが、今回は日本ファルコムの「ザナドゥ」です。
いやー、長かった。ここまでのタイトルは長くても3週間くらいだったけど、3か月もかかってしまった。もちろんその間ずっとやり続けていたわけではないけども、純粋にプレイ時間で考えても結構長かったな~。
なんでそんなに時間がかかったのかも含めて、ちょっと書いてみたい。
ザナドゥは、「DragonSlayerII:XANADU」というのが正式名称で(結構表記ゆれあるけど)、以前ここでも取り上げたドラゴンスレイヤーの続編という事になっている。アクションRPGである事や、有限のリソースとの戦いである事以外は、あんまり似ていない。画面がサイドビューになって、ジャンプアクションになったし、タモリやエビーラなどのふざけた敵キャラも出てこない。かなり真面目で、本格的なゲームになった。
で、このザナドゥは、発売直後から人気を集め、大ヒット作となった。当時はパソコンゲーム雑誌もたくさんあったけど、どこもこぞって取り上げて、売上ランキングみたいなので1年くらいはトップを走り続けた感じだったね。それくらい人気だった。
しかし、人気が出たのはいいけども、そこまで間口の広いゲームではなかった。攻略がとても難しいというわけではないけども、様々なデータが緻密に組み立てられており、ゲームの全てを味わおうとすると色々大変になる、奥の深いゲームだった。
私は当時はMSX版でクリアしたっけな。その時は、「いきなりLv9の塔に行ってMantleとHourGlassで武器や防具をかっさらってくる作戦」を立てて、なんとかクリアした。
今回も、あまり時間をかけてられないので、その作戦で行く事にした(が、結局時間かかってしまった…)。
ザナドゥのゲームとしての特徴は、以下の2つに集約される。
(1)敵の数が有限である
(2)なんでもかんでも経験値がある ゲームそのものは、ある程度オーソドックスな感じである。
プレイヤーは強い武器・防具を集め、キャラを育て、敵を倒して、最終的にキングドラゴン・ガルシスを倒すのが目的となる。このあたりの流れは、よそのアクションRPGとそれほど変わりがない。
違うところとして、まず上記の(1)にある通り、
敵の数が有限というのがある。このゲームはLevel1~10までのフィールドと、その中にそれぞれ塔と呼ばれるトップビューのダンジョンもある。そこに敵キャラがいるのだが、この数が決まっている。倒した敵キャラは復活しない。なので、手に入るお金や、アイテム数には、上限がある。
更に、(2)にある通り、
なんでもかんでも経験値がある。まず、主人公に経験値があり(戦士レベルと魔法使いレベルがある)、一定の数値になると上がるのは、普通のゲームと一緒だ。それ以外に、武器・鎧・盾・魔法・アイテムにも全て経験値がある。
で、例えば武器や魔法の経験値を上げるには、敵にダメージを与えなくてはならず、上げているとそのうち敵の数が減ってくる。鎧や盾は、ダメージを食らうだけでいいので、敵の数は減らさずに上げられる。ただし、そのダメージを回復するためには、アイテムを使うか、時間回復をしなければならないが、時間で回復をするとその分食糧が減り、結局食糧をお金で買わざるを得ない。そして、お金は有限である。つまり、結局何かを上げると何かが減っていく。
と言う感じで、要は有限のリソースをどう配分するか、という選択を迫られる事が多い。そのため、リソース管理ゲームという呼び方をされる事もある。
で、大昔にMSX版をプレイした時は、結構考えた。
最初何回かは普通にプレイしたが、そのたび行き詰まり、最終的には次のような結論に達した。武器・防具・魔法などはそれぞれ経験値があるが、敵は有限なため、下位の装備ばかりで倒して経験値を上げてしまうと、もったいない。なので、序盤でいきなり上位の装備を取ってからプレイしよう、と。
そこで、雑誌に載ってたマップを見ているうち、妙案を思いついた。このゲームでは、普通に次の階に行くにはキャラレベルを上げないといけないが、BlackOnyxというアイテムを使うと、次の階にワープできる。FireCrystalというアイテムを使えば、前の階にワープできる。更に、HourGlassという、敵の動きを止めてしまうアイテムと、Mantleという、塔の中の壁を無視して歩き回れるアイテムもある。これらを使って、いきなりLevel9の塔に行って、MuramasaBlade、+2Ring Mail、+5Large Shieldという、最強のちょい手前くらいの装備を取って、Level1まで戻ってこれる。最強装備はLevel10の塔にあるのだが、その塔に入るには、ボスが落とすクラウンと言うアイテムが4つ必要なので(このへんは前作を踏襲している)、まずはLevel9の塔がその時点での最高到達点だ。
それに必要なアイテムは、隠しショップで買う事になるが、色々ギリギリで、十分考え抜かないといけない。そこで私はまず紙と鉛筆で完全な作戦を計画したあと、実行に移したわけだ。
そんなような大作戦を考案して、どうにかクリアしたわけだが、ずっと後になってインターネットで検索してみると、同じ事をした人がたくさんいるようで、なんかオーソドックスな攻略になっていた。なんてことだ。
ちなみに私は、その「いきなりLevel9の塔に行ってMantleとHourGlassで武器や防具をかっさらってくる作戦」について特に名前をつけていたわけではないが、今検索すると
「電撃戦」と言う呼ばれ方をしている事があるので、私もそれに倣う事にする。
それで、最近知ったのだが、ザナドゥのPC-88版やX1版と、MSX版とでは、最初の隠しショップの仕様が違う。簡単に言うと、MSX版の方がアイテムが高い。なので、電撃戦をやるにしても、MSX版の方が敷居が高い。ギリギリなのだ。それに比べるとPC版の方はアイテムを揃えやすい。そうだよね…。この仕様なら、みんな思いつくかもね…。
今回もまた、その電撃戦で進める事にした。
ゲーム全体の流れで言うと、以下のような道筋で進めて行く事になる。
・キャラを作成し、隠しショップでBlackOnyx他、必要なアイテムを買い揃える
・いきなりBlackOnyxを連打し、Level9まで行く
・Level9の塔で、MantleとHourGlassを使い、MuramasaBladeなど、必要な装備を全部拾う
・Bottleを使って、最強魔法であるDeathと、鍵を限界まで買う
・歩き&FireCrystalで、Level1まで戻る
・拾った装備&Deathの経験値を上げながら普通に攻略していく
・Level3、5、7、9の塔にいるボスを倒して、クラウンを計4個集める
・Level10の塔に行き、最強装備を拾う
・それらを強化して、Level9にいるKing Dragonを倒す
これらを踏まえて、何か月もプレイしていた。なんでそんなに時間がかかったのかと言うと…。
○資料不足 結構、ザナドゥに関しては攻略サイトが多いので、正直インターネットで検索するだけで全てのデータが分かる。
じゃあ何が不足なのかと言うと、整合性の問題だ。
例えば、攻略サイトAでは、XとYの情報が掲載されているが、攻略サイトBではYとZの情報しかなかったりする。X・Y・Z全ての情報を見るために、攻略サイトAとBを両方見る羽目になるのだが、この時サイトAとBで表記方法が違っていたり、番号の付け方が違っていたりするので、両サイトを見ていると途中でわけがわからなくなってくる。
これにかなり時間を取られたので、最終的には自分で資料を作成しはじめたよ…。
○範囲魔法で詰んだ Level9で武器・防具を取ってくると、それだけで低い階では無双できるんだけど、範囲魔法を敵に連打されるところで全く進めなくなった。防具が強くても、魔法は食らうんだよね…。ここの突破にかなり時間がかかった。
最終的にはDeg系の範囲魔法をこちらも購入し、レベルを上げて、連打力でどうにかした。
○Deathを上げ切らなかった どのサイトにも速攻クリアのためには、Deathの経験値を255まで上げとけ、と書いてある。自分のレベルが十分に上がりきっていない時は、最後のクラウンや最強装備を守るボスキャラのSilver Dragonを倒す方法が他にないからだ。
で、これをなめてて、結構敵をバシバシDeathで倒して、大体160くらいまでは経験値上げたので、行けるだろとか思ってたら全然甘かった。カスダメしか与えられない。実は、低レベルだと、255まで上げてもかなりギリギリ。そして、恐らく経験値による上昇は指数関数的なので、160とかで倒すのは絶対不可能。
これも仕方ないので、また低い階層まで戻って、魔法を強化するRodを地道に集める作業をした。
○Mantle不足だった 最後、Level10の塔で、最強の武器Dragon Slayerを手に入れるところくらいまでは行ったんだけど、最強の防具を手に入れるためには、Mantleを使わないといけないところがある。その分のMantleを間違って使ってしまい、その事に気づかなかったので、セーブデータを巻き戻す羽目になった。
今考えたら、Mantleが落ちている塔もあるので、そこに行くべきだったか。
○セーブデータがバグった 結局これ。
そのMantle不足でセーブデータ戻した時に、色々失敗した。要はキャラクタのデータとマップデータの間にズレが生じてしまった。そのため、キャラ的にはクラウンが3個しかないのに、マップ上では4つとも取った事になっていた。結果、クリアが不可能になった。
と、まあそんなような色々があって、結局ひと夏越えた上に、クリアできなくなった。
でもまあそれはそれ、色んなところで躓いたので、だいぶ対策ができた。攻略に時間がかかるのも、このゲームが「取り返しがつかなくなる」系のゲームで、慎重に進めてたというのもある。落とし穴さえ分かってくれば、サクサク進められる。
そういうわけで、また最初からやり直して、今度はわりと最後までサクサクプレイして、クリアできた。
次回から、その2回目の挑戦について書いていく。
(続く)
- 2014/11/03(月) 23:00:00|
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